ごぼう
昨日はうちで飲み会をした。
参加者9人。チゲ鍋もいいけど、芋煮会をいつかしたいなと思ってたのでチゲと芋煮の2種類をつくる。芋煮とは里芋が主役で舞茸と肉が入ってる鍋で、臭い消しのささがきごぼうが味に大きい働きをする。
ふと山で泊り込みバイトしてたとき客に出す熊鍋とか鴨鍋とかはごぼうを入れてたのを思い出した。狩猟肉の鍋にはごぼうの風味が欠かせない。そこで、熊、馬、鴨を制覇。肉嫌いなのに、食べることを拒否できなかった。
怖くて。
そこは山奥のペンションで、麓と行き来するバスが予約制で1日に2本しかないようなところにあった。奥さんは熱心な宗教家で、反信者の夫の一言で一喜一憂していた。
私は屋根裏で寝とまりしてだんだけど、寝ようとすると夜な夜な読経が聞こえてくる。それが奥さんの声だと分かるとマジで怖くて寝れなかった。池田大○を本気でライバル視し、テレビで公○党が写ると激昂して謎の理論を以って弁を振るう奥さん。はたから見るとまるでNASA VS 矢追純一の構図。
そんなバイトでも深夜の温泉入浴が楽しみだったんだけど、時間が奥さんと被ってしまい裸で居合わせるはめになった。アタシの足の引っかき傷を見た奥さんは昔元バイトだったいじめられっこの女の子の話をしてきた。そのバイトの子とも同じように温泉場で居合わせたことがあったらしく、見ると彼女の体は全身あざだらけだったらしい。そこで奥さんが
「でもね、彼女はある分岐点を迎えて救われたの」
つまり、入信するとあなたも救われるわよと誘われる。
とにかくこの山から脱走したくなる。逃げ出そうにも素っ裸。
次の日の朝、すげー笑顔の奥さんに、廊下で漫画形式の怖い本を手渡される。「お稲荷さん。あのような下品な畜生どもを拝む行為はあさましい人間のすることなのです。みなさんは心当たりありませんか?」という内容が描いてあった。ほかに、シーサーや道端の地蔵もむやみにディスられてた。
なぜか毎食、馬か牛の生肉が出された。
とにかく白菜とか大量に余った。ごぼうも。そんなことを思い出しつつ当分夕飯は肉無し鍋。
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。



































